2010年5月26日水曜日

ドローイング


白い紙にペンでタッチする瞬間はどきどきするものだ。それがドローングの緊張感に繋がるのだろう、と思うが 描くときはかなりしんどい。一タッチごとに表情が変わる。その表情を一タッチごとに取捨選択する。一タッチに喜び一タッチに落胆する。トータルな方向性があるわけでもない。なんとなく終わりにするときもあれば よし!と筆を置くときもある。

一つのことを短い時間に言い切る、ということは意味のあることだろうとドローイングをはじめてみた。三日坊主にならなければいいが。。。
左の絵はそんなドローイングと立石の風景が合体してできたと言えそう。

2010年5月15日土曜日

田植え


春先 いやに暖かだったので 今年は少し早く籾を蒔こうと父親と相談した。わたしは素人なので父との相談は欠かせないのだ。しかし今年の天候は予想とは違ったようだ。このところ寒くて花桃の時期には雪が降った。驚いた。結果 稲の苗は丈が不ぞろいやらで思うように育たなかった。そこからの工夫は恥ずかしながら私には難題で父に任せた。天候をにらみながらいろいろ手を打っていくノウハウは奥が深そう・・・

とにかく 田植えを始めてみた。10cmばかりの植えられた苗はなんとも頼りなせ気だ。風にそよぐ様子は寒そうに震えているようにも見える。

この時期は忙しくて気が焦ってしまうが 田で体を動かしていると落ち着くのは不思議だ。

2010年5月4日火曜日

薫風



里山の新緑をなでるように風がふきそれが画廊の窓から中に入ってくる。大きく深呼吸をする。いい季節の展覧会だ。


ここは古い歴史のある地区でかつて立石村といったそうだ。南向きの斜面に仁王門を持つ立石寺がありここを中心に村が開けている。といっても周りは山々だ。鶯の鳴き声が聞こえてくる。


そんな一角の小高いところにこの画廊“南無”はある。もともとオーナーのご両親がお住まいだった家を数年前画廊に改築したそうだ。都会の喧騒とは無縁の空間。


私はこの地区のすぐ隣の伊豆木という地区の生まれなので地元人そのものである。当然子供のころからの知り合いが来てくれる。うれしいやら気恥ずかしいやらといったところである。


この展示のため私はスケッチに何度か立石にきたが風景を絵にしてみたかったからだ。しかし 抽象的な画面に造形的な要素が入ると瞬く間に自由な空間が萎縮してしまうような気になってしまう・・・


結果についてはまだよくわからないというのがわたしの今の思いか。


きのう小学校時代の担任の先生が見に来てくれた。御歳83歳とのことであったが矍鑠とされて元気そのもの。思い出話が夢のようであった。