2011年7月30日土曜日

平面領域展の3



所謂 ビエンナーレ 『平面領域展』がなんとか開催できそうでウレシイ。もう3回目になるが なんといっても桐生さんの運営力によるものであろう。ここ2年のうちにみんなが揃ったことはあっただろうかと考えてみた、2~3度の桐生さんの招集にもかかわらず、僕はみんなの顔を一同に見ていない。一人は病気だったし、他の人は遠くに仕事に行ってしまったし、そういえば事故にあった人もいたなー。途中でメンバーが増えるような話もあったが 結局前回のメンバーのまま開催となった。



あとは、内容だ。昨日もらったDMはいい感じである。・・・やっぱり後は内容だ。



・・・



内容に自信が薄らいだのか オープニングパーティをすることにした。






そんな訳で 告知



会期 2011.8/20(土)~8/28(日)



時間 9:00~18:00



会場 長野県飯田創造館 ℡0265-52-0333



そのパーティ 8/20 18:00より 会費¥2000-

2011年7月23日土曜日

なかなか先が見えない



原発について反対の意見を言わなくてはいけないとここ数ヶ月思っている。福島の事故がある前は意識が高かったとは言えない自分だが、この状況を知ってくるとやはりしっかりとした反対の意思を示すべきだと思う。



しかし具体的には何から何まで独立した形で個人の判断が出来る社会じゃなくて、買い物にしても テレビを見るにしても 与えられたものを受け取るのみだ。福島に住む人たちのことを思うといたたまれない気になる。和合亮一の詩の礫を読んで・・・・うなるしかない。



今回ミューの個展に出した『Pb 敵、味方?』はそんな想いから創った作品だ。 

2011年7月17日日曜日

草間弥生

先週、駒ヶ根美術館を訪れたおり、草間弥生のテレビ番組の話が出た。(この美術館には草間の展示室があり充実している)たまたま昨晩その番組を見ることができた。いろいろ知らないことが出てきて興味深く見た。
草間のニューヨーク時代の初期の作品が出てきたが、それは乳白色系で柔らかな色調(原色や黒をぶつけ合わすいわゆる草間調とは異なる)であった。細かな網目が全体を覆っている。それが、最近オークションに出て、〇億円との事であった。大きさは120号くらい。アメリカ人の長らく外交官を勤めた家の所有であったが、贈与税が払えないので売ることにしたそうだ。よく聞き取れなかったが 買ったときは500ドルと言ったと思う。奥さんがとても気に入っていて長年応接間に飾られていたそうだ。まず思ったことは作品がよさそうに見えたことだ。草間独特な偏執的な緻密な網目が、美しかったこと(テレビなので細かなところはわからないが・・)偏執狂になってなくて(持ちこたえていて)好感が持てた。それからそういういい絵が売れたという事実、たしかにとても安いが アートが取引されていた時代、場所であったんだ、ということ。フランク スレラも草間の同時代の作品を買っている。50年後半から60年前半のニューヨークは何かが確実に動いていたんだろう。
そして今 草間ブームなのだそうだ。松本美術館の庭にある水玉の巨大チューリップ、・・・ディズニーランド的趣向は昨今のアニメ趣向に共通して 稚拙と思うのは私だけか・・・

2011年7月12日火曜日

ミュー自然館オープン







雨の中 なんとか搬入を終えて個展が始まった。標高1000mもある高原なので暑さもさほどではない、助かる。多くの人に涼みに来て頂きたいものだ。







この美術館で個展をするのはもう5回目になるかなー。オーナーの羽場氏が自ら創った手作り美術館なのだ。といってもどんなふうに創ったのか想像もつかないかもしれない。その昔 名古屋の南山大学の講堂が建設されるとき 旧講堂をキャンプ施設としてこの治部坂高原に移築されていた。その後手入れもされず荒れ果ていたが 羽場氏がこれを見てピーンとひらめき 美術館構想がスタート。しかし、彼の頭の中のものが現実になるには 文字どおり 献身的な日々が家族も含め数年をも要したようだ。建設費がたっぷりあっての計画ではない。彼の大工仕事ぶりはプロではないのにプロ顔負けの質と量だ。私は感動せざるを得なかった。この空間にはそんなエネルギィーが宿っている。







ここで何度も勉強させてもらっている・・・・。

2011年7月3日日曜日

二題





新耀展はほのぼのとした展覧会だと思う。リーダーの原弘氏の人柄かなー。年に一度この時期に東京交通会館二階のギャラリーで行われる。銀座は隣のブロックからなんだが なんかこの辺は垢抜けない感じがぬぐえない。じつは、そこがいいとも言えるんだが・・・新耀展もそんな場所に似ていてチョー凄い絵があるわけではないが 絵が好きだという人が出品していて、和やかだ。オープニングに月曜日に参加してきた。私の個展(2009 るたん)のとき来てくれた人達や、赤津氏の企画展(2010 風)で一緒だった人たちが大勢いたので たのしくお話しが出来た。ここでも若い人たちが少ない、なぜなんだろう?





話し変わって、





今朝 地方紙のお悔やみ欄で Y氏の訃報を知った。Y氏は二十余年前 私が飯田で初めて個展をしたとき見に来られ とても褒めてくれた。以来 時折個展でお会いした。そのたびに暖かい言葉で励ましてもらったので私の中ではとても大きい存在だった。何年かまえ創造館で個展をしたとき 疲れた様子で会場に来られた。『私は低血圧なので こういう風が強くて晴れた日は こたえるんです。普段なら10分ほどで来れる距離を 今日は30分以上かかりました。』そう言って、杖で体をささえつつ ひとつひとつ丁寧に作品を見てくれました。・・・ご冥福を祈ります。