2012年3月25日日曜日

価値の多様化について

不景気の流れがヒタヒタと来ていて何ともやるせない。私の働く会社もご他聞にもれず何かと厳しい労働条件になってきている。こうなると小さな会社は心の中まで統制される気分になってとても嫌だな。なかなか一つのグループまたは組織の中で違う意見を持って活動するのは難しい国だとこんな時感じてしまう。話が大きくなってしまうが原発を取り巻く状況では反対を唱える人は変人扱いをされてきた。でもあの事故が起こってからはその主張が誤りではなかったし変な人たちでもないことがよくわかった。なんではじき出してしまうんだろう、異質なものを。価値観の多様化なんてしゃれたことを言っていてもちょっとした社会情勢の変化ですぐタイトな社会になってしまうんだから、懐が狭い、せまい。さて 今年は花の季節がなかなかやってこないが 友人のブログにミモザの苗を植えたという話が載っていた。たしかヨーロッパではこのころ女性の日というのがあって(いつだったか忘れた) その日はミモザのかわいい黄色の花を持った若い女性たちが街をニコニコ歩いていたなー。ぎしぎしした暮らしの中であのころをつい思い出してしまった。

2012年3月18日日曜日

夢の庭画廊

来月は3年ぶりに上田の夢の庭画廊で個展を開くことになっている。この画廊は有名な無言館のすぐ近くにあって 陶芸家の小澤楽邦氏の私邸の広い庭の一角にある。当然小澤氏がオーナーであるが まことにユニークな人柄で(俳優の山崎努似・・・) 全国の多くの友人たちとつながりを持ちながら画廊運営を楽しまれているようだ。昔からミニコミを発行されていて 時々送られてくるその記事はまことに多様で興味深い。
さて 今回は私にとってもとても大事な展覧会と位置付けている。なぜならあの大きな震災の後 何について表現するのか 自分はなにを言いたいのか ----そこが問われていると思うから。
その庭は みごとなバラも咲くころだろうな。

2012年3月10日土曜日

明日はもう3.11

過日 今開かれている現代の創造展の懇親会があった。40人くらいの参加者の会であった。2~3年前から私も顔を出しているが、大方は60代から70代といった年齢層で元気な老人クラブ的な雰囲気がある。微笑ましいのであるがアートの会とは ちと、趣が違うかも知れない。若い人がいないのだ。南画会の方もそう言っておられた。・・・だろうな。
書道なんか若い女の子には ブームなのにいっこうに既存の書道会には入ってこない。・・・だろうな。
洋画のグループも同様な話を聞く。 結局今の若い人の思いを表現できる世界ではないんだろうなあ。
少し違うが 先日隣組の来年度の役員等をきめる会合があった折、似た行き詰まり感があった。若い人が実際少ない、そして参加を嫌う。だから今のままの自治体を構成していくのが難しいのだ。《簡素な組織に改革を》と掛け声は存在したが先送り続きで、実態がとっくに先に行ってしまったのだ。
『いいたいことはあるけれど、自分が少し我慢すれば みんなに迷惑掛けないで済む』といったことを全員が考えているので、『ここを変えて行こう』とは言わないし、全体についてのことを誰も考えたがらない。
鬱とうしい、めんどうくさい、自分ひとりでは何もできない。だから家に篭ってまんがっか~!
東北大震災があって明日で1年、そして原発事故。自らを変えていかなくてはならないはずだ。