2014年1月29日水曜日

冬の陽に思う2

冬の陽に当たりながらの山仕事は気分がいいと前回語ったけれど それは自然に抱かれた気持ちよさで とても尊い感覚であると思う。もしかすると多くの政治家はその嬉しさを知らないのかなと思ってしまう。
福島の人々はふるさとの森で昔から癒されてきたし これからもそうなるはずであった。しかし、あの事故からその懐を失ってしまったのだ。でもその怒りを悲しみを日本の中枢は理解していないようだ。まだ日本の原発は「安全に再開」と言い続けている。
「そのままでいいんだよ」と人を受け入れてくれる母のような自然の懐という価値を消失させたあの事故は罪深い。思えば思うほど 福島のひとびとの声にならない声が痛ましい。
人の心は自然のダメージと同じだ。はやく回復にとり組んでほしい。切に思う。

2014年1月27日月曜日

冬の晴れた日には

今年の冬は 雪も少なく比較的晴れた日が多い。暖かい午後にはきこり仕事が何ともうれしいということは以前にも書いた。この頃 元アルピニストのきこり氏と出会いその奥の深い技術の一端の教えを受けた。自称きこりの私は恥ずかしい話だが実はチェーンソーの歯もまともに砥げなかったのだ。でも今は違う。名刀を手にした剣客のようにばっさばっさと木を切ってしまうのだ。
その元アルピニストのI師は私よりいくつか年上でとても自然体のおおらかな人であった。冬の陽がたっぷりあたった斜面で切り株に腰をおろし話すロッククライミングの話はなんとも興味が尽きなかった。山が好きでこの仕事を長くしているそうだ。町で会うスマートでぎすぎすした感じの人とは180度異なった人でとても落ち着いた気分になった。
さてさて、そんな経緯でことしもまた薪をしっかりつくろうと山に出かける日々だ。ほんの2時間ばかり体を動かすと すーっと心が落ち着いてくる。あー思い起こせば19のころ受験勉強のストレスもこの斜面で解消したなー。

2014年1月21日火曜日

NEXT展で映像作品を見る

伊那文化会館で18日から来月2日まで信州新時代のアーティスト展2013が開かれているというので見に行ってきた。今回は第4回ということでしたが私はまったく知りませんでした。3人のアーティストの展示で(アニメ作品の榊原澄人、コンテンポラリーの下平千夏、グラフィックデザインの轟理歩)手ごろなボリュウーム感だった。下平さんのインスタレーションは輪ゴムを20万個もつないで空間をロートのように作ってあってスケール感が面白かった。ゴムのにおいがライブ感を漂わせていた。
榊原さんのアニメ作品は私にとって新鮮であった。映像の作品というのは映画を見るような気持になっていないと中々楽しめない。というのも、大概映像作品は展覧会の一部で絵や彫刻のながれのなかで見ることになる。そうなると映像の流れる薄暗い部屋にちょっと立ち寄って ほんの数分チョイ見するだけだ。それでは作品の理解はできない。だから私は最近映画の気分で作品を見ようと自分を強いている。(なぜか展覧会場ではそれが出来にくい。)今回は全作品点数が少なかったのでゆったりと映像の部屋のソファーにすわった。
榊原氏の作品はノスタルジックでやさしくいい時間を過ごせた。いまの若者たちがアートの世界にいないと思っていた私だが実はPCなんかを駆使したこういった分野で自分たちの世界を広げているのかと今更ながら感心した。もっと作品を見る機会があるといいのにな。

さて、伊那の帰りにBaobabに寄って自分の展示の写真を撮って帰った。ここにアップします。

2014年1月15日水曜日

バオバブ


パン屋さんのバオバブで来週20日から小品展を開催することになりました。主人のMさんにはいつも快く承諾いただけるので割と自分の思い通り作品に取り組めている。何とか10点は展示に漕ぎ着けたいと只今奮闘中です。
小さな作品は私にとって中々納得のいくことが少ない難しいジャンルです。でも言いたいことを端的に表すには小品に勝るものはないしょう。また、部屋に飾りやすい点でも 重要なジャンルといえます。
どうもこのジャンルで私はチジコマッテしまってなさけない。出来不出来の波が大きい。こんな思いで自分に活路を見つけるべく小品展を行います。ご高覧を賜ります。

2014年1月13日月曜日

須田剋太展をみる

飯田市美術博物館で今須田剋太展が開催中である。かなり充実した展覧会でわたしのようなファンにはたまらない。飯田とはそんなにゆかりがあるわけでもないのにまとまった作品をよくぞ飯田市は所蔵していると私は賛美を送りたい。兎角バブル期のことは良く言われないがこの所蔵に至る経緯は調べてみたいものだ。今回特にすばらしいと感じたのは書とその表装!あんなに自由に生きられる作家はそうはいない。まだ見てない方はぜひ!

2014年1月8日水曜日

ギャラリーNatsu 夏

初めての作家たちのなかに入って 初めのうちは緊張していたけど、だんだんにワインのせいで気持ちがオープンになり 夜中にはもういっぱしの同志気分になっていた。
この画廊はオーナーの高田さんと 今回の企画『富山からの出発』の河口氏によって昨年オープンしたそうだ。富山の中心地大和デパートのすぐ前で人の行き来はまずまずありそう。私の地元のシャッター街よりはかなり活気がある。こういうところでアートが生きずいて行って人々の中に浸透していけば素晴らしいんだがなー、もちろんわが地元でも。