2015年1月24日土曜日

時代の転換点

この時期は 若いアーチストのための展覧会が多いようだ。新国立美術館では「未来を担う美術家たちDOMANI展」が開かれていた。長野県企画ではNext展が今日から伊那市の文化会館でひらかれる。わが飯田市も「若造展」が開かれていて、熱気がそれとなく伝わってきた。なかなかの評判のようだ。若い人の展覧会はやはりアートについての考え方が実直でわかりやすいから楽しめる。
大きく2つのカテゴリー分かれていると考えられる。ひとつは優等生として方法論を定めている人たち、もう一つは 方法論にこだわらず自分の中の何かを出そうとしているひとたち。どちらも今の自分を見つめようとしている。
それから以前より、油絵の具、顔彩絵の具を使用した作品がなくなってきたことに気が付く。おそらく、そんな高価な絵の具を使ってはやっていけないのだろう。
そのため色が鉛筆だったり単彩の水彩だったりして シンプルで爽やかで(たとえ人間の内面を抉るような絵であっても)美しい。
どうも大きな展覧会にあるような、洋画、日本画、彫刻の世界は終わりつつある。そんな空気を飯田のような地方都市でも感じてきた大人がいるようでなんかうれしい。

2015年1月18日日曜日

阿部さんの思い出会

なかなかブログを開く気持ちになれなくてもう新年も半月が経ってしまった。
昨日はペルージャ時代のお仲間だったシェフの阿部さんの一周忌が虎ノ門のハングリータイガーというイタリアレストランであり出かけた。阿部さんの料理人気質を思わせる偲ぶ会で慕っていたシェフたちが集まって昔話に花が咲いていた。慕われたチーフだったのだ。・・・合掌。
その出席者の中に当時の見覚えがある方がいたので声をかけると 今は有名なレストラン経営者のシェフとなっておられた。なんでもシンガポールの有名ビルの中の和食レストランだそうだ。ご一緒した中尾さんに聞くと超有名和食屋らしい。ほー!77年の冬阿部さんを頼ってイタリアに来たサーファー風の好青年だった。なんかエネルギーに満ちていてイアリア料理にそうこだわっていない記憶がある。たしかアメリカに次は行くんだと言っていたなー。・・・38年は人間をいろいろな方向に行かせるものだ。何かすがすがしい想いにしてくれた。
ワインの酔いをさましがてら都会の街を少し歩いて そしてエレルギーチャージな心持で帰りのバスに乗った。