2015年4月28日火曜日

草刈りの季節の始まり

私は山間地でコメ作りをしているが、本当ににわか仕込みの底の浅い農業で言うのもちょっと恥ずかしい。しかしこの時期の里山は何にも代えがたいほど豊かさを感じさせてくれるのでつい書いてしまう。ちょっと前まで野に出るのが億劫だったのが我ながら嘘のように外はたのしいし あかるい。
ぼつぼつ田植えのために田を作っていかなくてはならない。そのためには耕し、水を引き、代を掻く。それから畔の草刈り。私は田んぼの土手が散髪屋帰りのようにきれいに刈られている風景がすきだ。とてものどかに思う。ただ自分が草刈りをするのはのどかではないし やや(かなり)重荷だ。昨日は一日ビーバー(草刈機)とともに過ごした。山間の田んぼの畔を刈りながら小さな花々をめでる、雑草と言ってしまうのは少しかわいそうに思うほど数ミリの花が咲き乱れていてきれいだ。・・・でも 刈る。 野ビルを刈ると玉ねぎを切った時のようなにおいがする。
山付けの土手に近づくとふーっと甘いにおいがした。なんだろう?こういう予期しない出会いがあるのも自然の豊かさだ。山裾に入り込んでくんくんしながら探してみた。かすかな甘い感じはなんだろう?・・・やっと見つけた。小さな白と紫の花がつる状の枝の葉の裏にいくつも咲いていた。、くちなしのようなにおいでイメージを膨らませていたのでその花の印象はとても地味だった。名前は知る由もない。細い木であった。今朝調べてみるとアケビの花ではないかと思われる。あんないいにおいがするんだー。
私はインドア派だろうけどこの季節は自然の中で過ごしたいとひそかに思った。

2015年4月17日金曜日

連休の展覧会

ゴールデンウィークは前回お知らせしましたように地元のギャラリー南無にて3人展を開催いたしますが、実は同時に東京のギャラリー志門にて開催される5th現代作家オークション小品展にも参加いたします。お近くにお出掛けのさいはぜひお立ち寄り頂きたいと存じます。
fece bookにより入札状況が見られます。ぜひご入札の参加もお考えください。
もう一方、ギャラリー風も「日本・チアバス芸術交流展に向けて “和の心と形展”」にも参加しております。こちらもぜひお出掛け頂ければ幸いです。
ギャラリー志門;中央区銀座6-13-7新保ビル3F 03-3541-2511 5/11から5/16まで
ギャラリー風;中央区銀座8-12-13豊川ビル4F 03-6226-2797 5/1から5/6まで

2015年4月10日金曜日

南無展2015


南無展の季節となりました。以前 書いたことですがきゅうりを作っている友人が 冬の間鬱状態でも春になって きゅうりの苗がにゅくにゅくと育ち始めると なんだか突然元気になって体が元に戻る。と言っていたが なんだか私もそれに似て 南無展になると体が動き始める。小品を中心に新作の展示をめざして 現在奮闘中です。

2015年4月2日木曜日

桜満開近し農事始まる

春の日差しは目に見えて強さを増している。本当に戸外は明るいし暖かになった。絵の仕事は部屋の中なので、どうも暗いような鬱々な感じ。それに引き換え田畑での仕事はまぶしく晴れやかに思う。近くの人たちは野で働き始めたようだ。トラクターの音が響く。引きこもりのような後ろめたさがわが心には巣くっていて素直に外に出てみようとなかなか思えない。・・。
飯田の大宮あたりの桜の花も咲き出したようだ。私の家はやや標高が高いので、今梅が満開といったところである。
さてさて、そうは言いつつも、わが家でも稲の作付けに取り掛からねばなるまい。来週末に籾蒔きをするために籾の消毒をする。籾を希釈した消毒液につけるのである。理由を年老いた父に聞くと「ばか苗病予防」とのことであった。ばか苗病。。。どこの世界にもばかは居るのだな。
農協から買ったこの籾は昨年の稔りの時 感染している可能性は十分あるのでしなければならない予防のようだ。( PCで調べた。) 全く知らない分野での話だけに 知ったかぶりして夕方 妻に話してみた。『ばか苗病というのは 菌が稲に感染し 種籾が発芽するとき ジベルリンという物質を発生させその籾の成長を狂わせるんだそうだ!』 すると妻は『ジベルリンって 種無しブドウを作るときに使うやつだよね』といった。わー!絶対知らないはずと思っていたのに。でも、怖い病気だとリアルに悟った。
 後で 『何で知っているの?』 と妻に聞くと 昔林真理子の小説に出ていたとのことであった。