2015年5月23日土曜日

この季節はいろいろな花が一斉に咲くが・・・。

花を描くという思いは今まであまり抱いたことはなかった。 ここ数年前から両親が育てている芥子の花を見たらその不思議さについつい描く気になった。「その不思議さを伝えたい」との思いだけで描いてみた。しかしそのストレートの思いがなぜ絵にならないのか不思議だ。どうしてもこれでは写生の域だ。
私は今まで具体的なものを描くということを嫌ってきた。仕上がりの段階でいつも自分に嫌気がさしてしまう。ものの見方に自分なりの工夫や強い思いが構築できてないからか・・・?通俗的な感じになって面白くないのだ。
とは言っても世の中には具象系の絵でいい絵がいっぱいある。そういう域に達するには作家の解釈 またはくせが(生き方みたいなもの)相当あって 傍から見ると 面白いということになる。
しかし自分ではたぶん解らないことだろう。だって、自分のダメな部分をどうやって自分の中で許していくかという 結構つらい戦いの中のあがきなんだから。 「どうですか、面白いでしょう!」なんてとても言えない。
その戦いは私たちは美術史の中でゴッホとかゴーギャンで見てきている。 
なんか、もっと違った先が真っ暗な戦いではない方法を探している私は 非具象的な表現で 自分をギシギシ追いつめるのではない表現の世界の可能性を夢見ているのだが・・・・・・・・・・・・・・
 

2015年5月7日木曜日

南無展を振り返る

飯田市の立石地区にあるギャラリー南無は普段は閉まっていることが多いが、ゴールデンウイークのような比較的長い休みには展覧会が開かれる。今年のこの時期も今村由男氏と土屋智恵さんとの3人展ができた。この地区は飯田の市街地からは車で30分の山間の里。何とものどかな山里だ。飯田に住む人でさえ「こんな里があったのか」と驚く。そして初めての人はなかなか辿り着けないくらいアクセスはよくない。まあ敢えて言ってしまえば住んでる人ぐらいしか行き来のない所だろう。
そこへこの5日間で200人弱の方々に来ていただき また多少なりとも作品を求めてもいただけた。青葉の季節に後押しされたとはいえ とてもいい展覧会にしていただいた。来客者をはじめ オーナーの企画力持続力 そして周囲の応援者の方々に感謝したい。
さて、ここ二~三年私は今村氏の教えを乞いながら≪作品を売る≫ということを勉強させていただいている。人に身銭を切っていただくということの難しさを痛感しているのだ。
人の部屋に自分の作品を飾っていただくには・・・?それを考えると今までのように描きっぱなしのような制作態度では作品はまずまず嫁がない。・・・・配慮とか必要なんだね。勉強だ!
(天才は多分そんなことは考えなくとも人の部屋でその人を充分喜ばすのだろうけど。)