2015年11月23日月曜日

CAF.N 鑑賞

CAF.N 展の最終日になってしまったが、やっと会場いく。『これは何だ?!』と腰を抜かすような作品には出会えなかったが、全体にやはり質の高い作品がそろっている。それぞれが長い経験と技術を駆使しているといえよう。
問題意識が社会的なもの、個の存在に問を立てるもの、そして美術的表現の中に人間を浮き立たせようとするものなど大きく三つの流れがあるように思われる。なかなか深い思いがそれぞれにあるので ちょっとした時間では理解できない。でも作品に押しつけがないので軽く鑑賞して歩いてもそれはそれでいい。それでいい時間と思う。
あの大震災を引き続いて問題にしている作家は果たして半分くらいいるのだろうか?東北の作家からの問いかけがあった。深く考えていかなければいけないテーマと私は思うが 時が流れて関りがないような作品が増えていくとしたら残念だ。

2015年11月16日月曜日

メキシコ チアパス展



先月15日に送り出した「芥子図」の展示の様子が 交流展に現地に赴いた方々から写真が送られてきてやっと感じがつかめた。パンフレットはやや素朴な感じでどんな展覧会になるのやらと 実は心配していたのだけれど なになにとても壮大な展覧会のようだ。出品作品も輸送の心配をものともしない工夫でかなり質が高いといえそう。
「行きたかったなー」と写真を見ながらため息をついてしまった。
来年1月に報告会があると聞くので 今度は出席したい。


2015年11月11日水曜日

CAF.N展の搬入

コンテンポラリー アート フェスティバル 通称CAF.Nが二年ぶりに埼玉近代美術館で開催になる。昨年と一昨年は館改修のため仙台メディアテークの開催であったが私にしては ずいぶん遠隔地の印象で昨年やっとやっとの参加でした。
今年は久々に自車に作品を載せて搬入に向かった。この季節はほんとにドライブ日和で (とは言っても雨模様の朝でしたが・・)毎年紅葉に心が洗われる思いがある。伊那市から茅野にかけての森の色は絶景そのもの・・・。くどいが毎年感動するんだ。表現者の端くれと信じる私にもどう伝えればいいのか分からぬほどの美しさに。
今年は霧雨にしっとりと洗われた感じが神秘的とさえ言えた。贅沢な時だった。
さて、この展覧会は関東を中心にコンテンポラリー系の作家が 公募団体の枠を超えて横のつながりで開催をして画期的な展覧と思われてきたが、世代交代的な時期を迎えているようにも思う。なかなか関東地区の作家たちと交流する機会が少なく 行動のかかわりが希薄で申し訳ないと思っている。ともあれ会期中はぜひ会場に来ていただき、いろいろと意見を聞きたいものだ。
期間/11月11日から22日まで
場所/埼玉県近代美術館

2015年11月2日月曜日

久々 平面領域展

犬塚画廊復活記念展と名付けて 11月1日から8日まで飯田市のギャラリー吾亦紅 および犬塚画廊で平面領域展が開かれる。
メンバーは佐々木敏彦「漆芸」 桐生好「インスタレーション」 原隆夫「ミクストメディア」 と私の4人、前回より一人寂しい。この写真は吾亦紅の展示風景。
犬塚画廊とは1階の画材屋さんの上が20年ほど昔は画廊だった・・・そこを復活させようと桐生さんと画材屋さんの湯澤さんがこの展覧会に向けて準備したようです。飯田のちょっと前の文化を感じさせる空間で懐かしい空気がある。きっと僕たちが高校生のころ ここで個展をした作家たちがいたのだろう。山本弘さんはやったのかなー 
平面領域展は前回くらいから既定の展示空間にこだわらない「場」に挑戦している。
前回は町屋の古民家でやったのだが私は作品がなじみすぎてしまうのでパスしてしまったのだ。原さんは屋敷の暗い所にCDのきらきらしたコラージュを展示して存在感を示していた。
今年 私はアンフォルメルのような特異空間や、茶室ではうまく展示できる可能性を見たのだが、民俗的 民芸的空間はどうも同化しすぎてしまう。・・・
今回も犬塚画廊の展示はいい空間にはなってはいない気がする。・・・むずかしいな。
自分の表現の中の時間感が民芸的なものと不協和音をだすのかなー。