2017年7月10日月曜日

ポストモダンって?

ポストモダンという言葉がある。正確には理解してないが、封建社会から民主主義の近代化を成し遂げた社会の文化の底流にある、その理性中心主義、機能主義、理想優先に対し、そうではない人間の矛盾や 人間的な感情、ユーモアを優位に扱おうとしている文化的動き、と考える。たぶん具体的には建築やファッションなんかで主に使われている言葉のようだ。この概念は僕の言うコンテンポラリーの考え方の中に入ってくると思う。
一方で トランスアバンギャルドという言葉もあった。ちょうど僕がアカデミアを出るころ盛んに使われていた言葉で アバンギャルドの表現者たちのあまりに難しい概念や観念主義に陥らずもっと生の人間の感情を表現に入れていこうとするものだったかなと思う。この流れも反モダンの第一波ミニマリズムなんかの反動で 大きくコンテンポラリー内と言えると思う。僕が80年代感じていた禁欲主義に疲れた感じを癒してくれたのは ちょっとした豊かさと ゆるい前向きさだった。田中康夫のクリスタルは嫌味であったが 後に長野県の知事になる頃に言っていた民主主義は考え方のちょっとした柔軟さで とても身近に実践できるものと思えた。

いま名古屋のギャラリー芽楽で開催中の個展に若い陶芸家が訪れ話す機会を持った。「林さんは高校の頃から絵描き志望だったのですか?」と。
確かにそうだ。僕はあのころからずっとそう思っていたのだ。そしてその数年後から そのコンテンポラリーの雲のような思想に引きずられて絵を描いているのだ。
ぼくは解らないなりにコンテンポラリーが進むべき道を言葉にもしていきたいと思う。

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